白土三平による傑作であり、忍者もののマンガであるのが、今回ご紹介する「サスケ」である。
サスケは、忍者の子供。一流の忍者である父「犬猿」に教えを請いながら、成長してゆく。
サスケは忍者として誇りと、正義感を抱えて、敵と戦い、懸命に生きる。
はたして、サスケのゆく道とは、どうあるのだろうか?というのが本作品の主題だ。
白土による忍者マンガは、現実離れしていないことが大きな特徴であるとしばしば言及される。
もちろん、マンガとして劇的にストーリーを展開する上で、実際に不可能なことを忍者たちがやってみせるのは、
避けられないだろう。あくまで、そういう意味で「現実離れ」していないという意味である。
しかしながら、白土によるエロ同人誌エロ漫画が読めるキラキラマンガは、これまでの、白土に至るまでの、
忍者マンガのような「飛躍的な論理」は存在しない。
つまり、しっかりとした飛躍的でない論理において白土は、忍者の技を的確なタイミングで登場させる。
また、違った方面から言及されると氏の描画する物語の裏側には、マルクス主義的な歴史観あるとも、
しばしばいわれる。そこが、本作を代表とする一連の白土のマンガが、
マンガ評論の開祖ともいわれる理由だろう。
はたしてこのマンガの表現する、ラストの舞台は何を意味しているのだろいうか?
いまだに答えが出せていないのは、本書が時代を先駆しすぎており、かつ、
登場人物たちの時代とは乖離し、きわめて現代的な問題を内含している証左ではないだろうか。